
仏壇とは、ご本尊様(信仰の中心となる仏像)とご先祖様をお祀りするものです。仏壇の始まりは、飛鳥時代までさかのぼります。古来より人々は、寺院にて礼拝する風習がありました。しかし、当時の貴族や役人は毎日のように寺院にいくことができないため、寺院の本堂を小型化したものを自宅に置き、手を合わせていました。これが仏壇の始まりです。当時は、貴族や役人という身分の人たちしか置くことができなかった、とても高価なものでしたが、それが時代とともに庶民にも広まり、今の普及につながっています。つまり、仏壇とは小型化した寺院にご本尊様やご先祖様をお祀りし、礼拝するところになります。現代では、ご先祖様をいつも身近に感じていたい。ご先祖様を大切にしたいという思いから、自宅に仏壇を置く人も増えています。最後に設置にあたり、仏壇=寺院という考え方から、開眼供養(かいげんくよう)と呼ばれる式が行われます。これは、仏壇に魂を入れることを指します。仏壇を購入したら、御住職に来ていただき、入魂をしていただきましょう。