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高竿灯篭(たかんとうろう)って知っていますか?

いよいよ本格的に初盆の準備が始まりました。本日は、栃木県北部のお盆の風習のひとつである【高竿灯篭・たかんとうろう】についてお話しいたします。

この高竿灯篭とは、初盆を迎える家のご先祖様が、自分の家に迷うことがないよう帰ってくるために、遠くからでもわかるように目印として、庭先などに立てるものです。一般的には高い竹竿の先に灯篭を付けて、年齢の数だけ縄で輪っかを作って結びつけるものです。この灯篭は8月1日から灯します。栃木県北部の風習といっても、とても地域性が強いもので、設置する地域と設置しない地域がはっきりと分かれているのも特徴です。主な北部地域では、大田原市・西那須野地区では設置することが多く、那須町ではほぼ設置はありません。黒磯地区では、設置する地域としない地域が分かれております。設置する主な黒磯地区としては、厚崎地区・東那須野地区・高林地区・鍋掛地区・寺子地区・越堀地区が挙げられます。庭先の関係で、竿は立てずに灯篭のみを玄関先などに取り付ける場合もございます。ご先祖様が迷わないように、風習が残る地域の皆さんは、ぜひ設置してください。